2022年8月11日更新しました。
(決算情報は2022年3月期決算の決算情報を使用しております。)
1. santec(株)とは?
1.1.どんな会社?
santec(株)(以下santec)は光通信用の部品と光通信測定器を主に製造・販売する会社です。
1.2.これまでの歩み
1979年8月 創業者定村政雄氏が、愛知県名古屋市でファインセラミック・マテリアルの開発及び輸入を開始。
1981年12月 サムコム エレクトロニクス(株)とする。コンピューター及びCAD/CAM事業を主体とする。
1983年6月 サンテック(株)に社名変更。 電子部品事業から光通信事業への転換を図る。
1984年6月 光ファイバ自動検査システム「FTS-2000」の完成。(光通信事業の第1号製品。)
1985年11月 米国に現地法人SANTEC USA CORPORATIONを設立。
1993年2月 偏波無依存型可変光フィルタを開発。光通信部品事業へ本格進出。
2001年7月(株)現、東京証券取引所「JASDAQ」市場に上場。
2001年11月 中国市場開拓のため中国上海に聖徳科(上海)光通信有限公司を設立。
2003年4月 ソフトウェア・通信システムの販売を行うシステム・ソリューション事業を開始。
2013年9月 Santec Photonics Laboratory Silicon Valleyを開設。
2015年9月 医療機器ブランド「MOVU」を発表。
1.3.関係する会社(人)
2.最近の状況
2.1.収益性
2022年3月期は前年取り組んでいた中国の大型プロジェクトの受注効果がなくなったにも関わらず売上高、利益ともに大幅に拡大しました。光測定機器の受注が前年比30%増、Alcon社への販売好調が増収要因です。
2.2.財務状況
有利子負債がゼロのため自己資本比率が高く70%を超えております。本年度自己資本比率が減少した要因は、買収した子会社2社が連結対象になったためです。財務状況は申し分ないと言えます。ROEは5%を超えてますので、資本効率も悪くはないと思わ
2.3.その他
3.未来予想
3.1.事業分野の将来
富士キメラ総研のレポートによると光通信関連の2025年需要は15.8兆円で2018年比の56.4%増となる予想を発表されてます。
https://www.fcr.co.jp/pr/19100.htm
今後5G化が進めば高速通信の需要は間違いなく高くなることから、光通信の需要は確実に大きくなることでしょう。3.2.業界内のポジション
3.3.新しい取り組み
4.まとめ
4.1.これまでの情報をまとめると
・収益力は高く、財務状況も安定しております。・中心事業の光通信関連事業は将来的な需要も見込める産業です。・OCT光源を活用し、医療機器分野に新規参入してます。
4.2.santec社の未来は?
・光通信の需要が予想通り拡大していけば、増収増益が続く可能性は高いです。・優秀な人材確保ができれば、先端技術の競争力を維持できると思われます。