にじいろキャピタル

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時代にマッチした金融商品を選択しよう。財形貯蓄って?


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こんばんわにじいろキャピタルです。
 

財形貯蓄ってみなさんやってますか?

 
財形貯蓄とは会社の給与天引きで積み立てられる貯蓄性金融商品です。
一般財形貯蓄、住宅財形貯蓄、年金財形貯蓄と目的に応じて3種類あり、
住宅財形と年金財形は利息が一定額非課税になるという点が利点です。
 
にじいろが会社に入社した頃(1990年代後半)は入社時に人事部の
人から「財形貯蓄はやったほうがいい」と強く勧められてたものです。
給与から自動的に天引きされて、それが積み立てられるという仕組み
ですので、お金が手元にあるとつい使ってしまう人にとっては、貯蓄を
する上で有効な金融商品ですね。
金利ですが元本割れの心配もほぼなく、着実に貯めることができる
ものです。
 
にじいろも入社以来、財形貯蓄は利用しておりました。
にじいろの場合、常にお金が無かったので、結婚やマイホーム購入など
大きなイベントがあるたびに引き出しておりましたので実際にはあまり
貯まっておりません。
 
そこで今回、金融資産のポートフォリオを見直すついでに、財形貯蓄を
解約して、そのわずかな残金を別の投資にスイッチしようと考えました。
財形貯蓄は現在の利息は0.01%でそこから税金が控除されます。
ほとんどゼロ金利です。
給与天引きで手間がかからないのはいいのですが、全く利息がきません。
 
そう思い、解約手続きをしようとしたところ、
 
「残金は振込手数料を控除して入金します」
 
と言われました。
 
引出前の利息は200円にも満たない額です。利息0.01%といえば
100万円預けても利息はわずか100円。税引き後であれば79円です。
自動販売機でジュースすら買えません。その微々たる利息から振込手数料
は440円(他行あて)が差し引かれます。
 
そう、まさかの元本割れです!
 
十数年間こつこつ毎月〇万円積み立ててきて、満額返ってこないという
現実。誰のために貯金したのか分からなくなります。
 
その上、手続きも複雑で、現金化するのに随分時間がかかりました。
 
財形貯蓄は確かに貯蓄残高の10倍まで住宅資金を借り入れ出来たり
する別のメリットもありますが、長期間現金が固定化されるし、現金化
しようとしてもすぐにはできません。その上結果として、元本割れって
どういうこと?といった感じです。
 
散々、財形貯蓄商品をディスってしまいましたが、入社した頃はまだ金利
も1%くらいはありましたし、電子決済などなかった時代ですから、給与
天引きというのは画期的な仕組みだったとも言えます。
 
財形貯蓄商品が良い、悪いというより
この金融商品がゼロ金利の時代とマッチしなくなったにも関わらず、
そのまま放置し続けたにじいろが一番反省しなければなりません。
 
時代に合った金融商品と合わない金融商品を選択するということがいか
に大事と気づかされた出来事でした。
 
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