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企業未来予想 不二製油グループ本社(株)  東証PRM2607

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2022年8月21日更新
こんばんは。にじいろキャピタルです。
 
今日の企業未来予想は不二製油グループ本社(株)について取り上げてみたいと思います。
 
尚、企業未来予想はにじいろが気になった企業の現状を調査し、勝手に未来を予想するものです。

決しておすすめ銘柄というわけではございません。投資に関しましてはご自身でご判断の上行っていただくようお願いします。
 
この記事は2022年8月21日時点の情報にもとづき作成しております。

(決算情報は2022年3月期決算の決算情報を使用しております。)

1.不二製油グループ(株)とは?

1.1.どんな会社?

不二製油グループ(株)(以下、不二製油と表記)は食物の原材料として使用する植物性油脂、業務用チョコレート、乳化、発酵素材、大豆加工素材を主に製造、販売しているグループ企業です。

連結子会社38社と関連会社3社を連結対象とするグループ企業です。

1.2.関係する会社(人)
筆頭株主伊藤忠フードインベストメント合同会社(38.59%)で、第2位以下は銀行や投資会社が続きます。第6位にも伊藤忠製糖(株)(1.31%)持分があり、伊藤忠商事グループにおける経営への影響力はかなり大きいものといえます。
事業に関する販売や仕入れの偏重は特になく、経営に影響力がある販売先、仕入先はなさそうです。
 

2.最近の状況

2.1.収益性
直近3年間の実績は以下の通りです。


2022年度は増収減益となっておりますが、これは生産地での労働者不足やサプライチェーンの混乱などの影響により、原材料価格が高騰したため減益になったためです。

当期利益が増益になっており野は、シンガポールにおける固定資産売却益とブラジルにおける還付税金の特別利益によるものとのことです。

 

 尚、2022年3月期の事業別売上と利益は以下の通り

全体的に増収減益になっております。

          

2.2.財務状況
直近3年間の主な財務状況です。


有利子負債が年々削減され、自己資本比率が増加しており財務状況が改善されつつある印象です、
2.3.その他

北米植物油脂事業拡大のため、新会社設立

www.fujioilholdings.com

 

3.未来予想

3.1.事業分野の将来
・植物性油脂と業務用チョコレート油脂は、世界的な人口増加にあわせて緩やかに需要は増加すると思われる。しかしながら原材料の調達が年々困難になってきており同社も警戒している。
・大豆などの代替肉は、世界的に急速に需要が高まる可能性が高く技術開発競争が激化してくることが予想される。ただし、大豆も年々高騰しており原材料の安定調達が課題となる。
 
3.2.業界内のポジション
植物性油脂は国内2位(1位は日清オイリオ)で業務用チョコレートは世界3位という状況から、この2つのセグメントでは業界大手ということができる。
・大豆加工素材には早くから参入しており優位性は高い。大塚食品日本ハムが競合相手となりそうだ。
 
3.3.新しい取り組み
・直近の同社における新しい取り組みに関するニュースは見つかりませんでした。

 

4.まとめ

4.1.これまでの情報をまとめると

・不二製油は、植物性油脂、業務用チョコレートを含める4つの事業を主とするグループ企業。植物性油脂は国内2位、業務用チョコレートは世界3位のトップシェア。

・創業以来、伊藤忠グループとのつながりが深い。

・経営成績は昨年伸び悩んだものの、コロナ終息後は世界的な人口増加で成長が見込まれる。財務状況は改善傾向にある。

・大豆代替肉事業を3本目の柱にするように現在取り組んでいる。

・原材料が高騰しており、調達面において課題が残る

4.2.不二製油グループ本社の未来は?

・コロナが終息すれば、世界的な需要が拡大することが予想され同社の販売拡大の可能性は高い。

・原材料が高騰しており、売価転嫁できるかどうかが今後の増益の鍵となる。

・大豆代替肉は今後数年の間に急速に需要拡大が見込まれ、同社は技術的に優位。

 

いかがでしたでしょうか。
興味がありましたら、不二製油グループ本社のホームページをご覧ください。
 
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